新種の蛇にハリソン・フォードの名前がつけられる

社会

ハリウッド俳優のハリソン・フォードさんの名前が、新たに見つかったペルーの蛇の種に命名されました。この蛇の名前はTachymenoides harrisonfordiといいます。この命名は、フォードさんの環境保護活動への敬意の表れです。フォードさんは非営利団体であるコンサベーション・インターナショナルの副議長であり、このニュースに対して「謙虚な気持ちで受け止めています」とコメントしました。実は、フォードさんの名前が付けられた昆虫やクモもすでに存在しています。「これらの科学者たちは、子供たちの恐怖心を煽るものに限って私の名前を命名してくれるんですよ。理解に苦しみます。私は時間があるときに刺繍をしていますし、バジルの植物には子守唄を歌ってあげているんですよ。だから彼らが夜に恐怖を感じないように」とフォードさんはコンサベーション・インターナショナルに話しています。インディ・ジョーンズ役のように蛇が苦手というわけではなく、「この蛇を見て感じたのは共感です。蛇には見入ってしまうような目をしていますし、一日の大部分を汚い水のそばで日光浴をして過ごすんですよ──60年代の初めなら私たちはおそらく友達になっていたでしょう」と語っています。彼はまた、「この蛇を通じてまだまだ我々の野生の世界には学ぶべきことがたくさんあることを思い出させられますし、人間は無限に広がる生物圏の一部に過ぎないということも教えられます」と述べています。この新種の発見は、ペルーとアメリカの研究者による共同研究によってなされました。発見地はペルーのオティシ国立公園です。Tachymenoides harrisonfordiは、細長い蛇で、成長するとわずか16インチ(40.6センチ)になります。人にとっては無害です。プロジェクトの主任科学者であるエドガー・レア博士は、「新種の生物を記述し、その新しい名前を公表することは、生物多様性危機の中で最も重要な活動の一つです」と語っています。彼はこの発見が世界中の種の絶滅危機に対する関心を高めることを期待しています。特に爬虫類は絶滅の危機に瀕しており、コンサベーション・インターナショナルの研究者らが共同執筆した研究によると、現在の爬虫類のうち5分の1以上が絶滅の脅威にさらされています。1993年には、フォードさんにちなんで新種が初めて命名されました。その種はカリフォルニアのクモで、Calponia harrisonfordiと名付けられました。数年後、アリの種もこの俳優にちなんで命名され、Pheidole harrisonfordiと名づけられました。

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