テキサス州の女性が、元アメリカ大統領ドナルド・トランプ氏に対する刑事事件を担当している裁判官を殺すと脅迫した容疑で逮捕されました。43歳のアビゲイル・ジョー・シュライ容疑者は、8月5日にワシントンDCの裁判所に電話をかけ、アフリカ系アメリカ人に人種差別的な言葉を使い、トランプ氏の選挙陰謀事件の裁判を担当しているテニヤ・チャトカン判事に対して殺意を示したとされています。シュライ容疑者はまた、民主党の議員も殺すと脅迫したとされています。捜査官が彼女の電話番号を辿ったところ、彼女は電話をかけたことを認めたという裁判書が示されています。電話でシュライ容疑者は、トランプ氏に対して「あなたは私たちの狙いに入っており、殺すつもりです」とチャトカン判事に伝えたとされています。起訴側はシュライ容疑者が「2024年にトランプ氏が再選されなければ、私たちはあなたを殺す」とも付け加えたと主張しています。裁判所の文書によると、電話の中でシュライ容疑者はワシントンDCの全ての民主党員やLGBTコミュニティにも脅迫を行ったとされています。また、彼女はヒューストン市長選挙に出馬しているアフリカ系アメリカ人のダラス民主党議員シーラ・ジャクソン・リーも殺すと脅迫したとされています。連邦捜査官がアルビンというヒューストンの郊外にあるシュライ容疑者の家を訪れた際、彼女は自身の脅迫を実行するつもりはなかったと話し、しかし「シーラ・ジャクソン・リーがアルビンに来たならば、私たちは心配しなければならない」とも付け加えたとされています。脅迫電話の前日、トランプ氏は自身のソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」で、「私を攻撃するなら、私はあなたを攻撃します!」と全て大文字で投稿していました。彼は前日に選挙陰謀事件の容疑で訴追されていました。先週金曜日、チャトカン判事は法廷で、「いずれの側もこの事件について『扇動的な発言』を避けるべきだ」と警告しました。トランプ氏の選挙事件で硬軌を行う判事とは?
民主議員と裁判官に対する脅迫容疑のテキサス州女性逮捕
