アルゼンチン、外国のサッカーファンに対してお金を破いて挑発する行為への取り締まりを強化

アルゼンチンは、国内の試合に参加する際に銀行券を燃やしたり破ったりする外国のサッカーファンに対して処罰すると発表しました。この行為は、南米の他のクラブのファンがアルゼンチンペソの価値を揶揄するための一般的な手法となっています。数年間にわたり、アルゼンチンは経済的な困難に直面しており、インフレ率が上昇しています。アルゼンチンペソの紙幣を破ったファンは最大30日間の禁固刑を受けることとなります。この挑発行為は、特にブラジルとチリのクラブのファンによって用いられています。アルゼンチンのスポーツ暴力予防機関によると、この行為は「スポーツイベントでの口論扇動」と「公共の秩序を乱す挑発行為」を禁止する既存の法律に違反していると報道されています。問題が継続する場合、問題のあるファンは地元の警察によって拘束され、そのクラブも処罰を受ける可能性がありますと、同機関は述べています。アルゼンチンの年間インフレ率は近年急上昇し、今年初めには1990年代初頭の超インフレ以来初めて100％を超えました。国の統計機関によれば、6月には115.6％に達しました。また、為替レートも急落しています。中央銀行は今年2月に、それまで最大だった1,000ペソ紙幣の価値が代替市場でわずか2.70ドル（2.13ポンド）にまで下落したことを受け、新たな2,000ペソ紙幣を導入しました。アルゼンチンの現行通貨は1992年に導入され、その価値は1米ドルにペッグされましたが、2001年と2002年に国を襲った金融危機の後、この固定レートは放棄されました。経済情勢は同国の政治にも混乱をもたらしています。昨年夏、3人の経済相がわずか4週間で相次いで交代しました。2022年3月、国際通貨基金が30か月の救済パッケージを承認し、最終的な価値は440億ドル（350億ポンド）になる見込みです。